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エコキュートは追い焚きできる?仕組みや電気代、その他の温め直し方、節約方法を解説

エコキュートは追い焚きできる?仕組みや電気代、その他の温め直し方、節約方法を解説

お役立ちコラム
2023.8.17 更新
エコキュートで追い焚きは可能

エコキュートで追い焚きはできる?どんな仕組み?電気代は?この記事では、これらの疑問にお答えします。

そして、その他の温め方や、効果的な機能の使い分け、上手な節約方法も併せてご紹介します。また、お湯がぬるいときの対処法や不調のサイン、「追い焚きすると、お湯が汚れる?」など気になる疑問にも回答。

追い焚きについて、一気に詳しくなれる情報をまとめてお届けします!

この記事を監修したエコキュートの専門家

エコキュート交換の窓口 日向 準(ひむかいじゅん) 給水装置工事主任技術者(第 267069 号)
第二種電気工事士(東京都 第 209331 号)

株式会社アールエスの「エコキュート交換の窓口」で、エコキュートの修理・交換工事を担当。ブログでエコキュートに関する様々な疑問とその解決方法を、国家資格を持ったプロとして詳しく解説。

「エコキュート交換の窓口」保有資格

エコキュートは追い焚き可能!温め直しには高温差し湯(足し湯)も効果的

エコキュートは追い焚き可能!温め直しには高温差し湯(足し湯)も効果的

エコキュートには「追い焚き」機能があり、ぬるくなったお湯を温め直すことができます。

「フルオート」「オート(セミオート)」「給湯専用」と、エコキュートには3つのタイプがありますが、「追い焚き」は「フルオート」に備わった機能です。

エコキュートの「追い焚き」とは、浴槽のお湯を「追い焚き熱交換器」で温め直して浴槽に戻す機能

基本的に深夜帯の電力を使って、夜間にお湯をつくっておき、それを貯めて使うのがエコキュート。

それを考えると、お湯を戻して沸かし直す「追い焚き」はイメージしにくい部分もありますが、エコキュートならではのやり方で、温め直しを行っています。

仕組みとしては、浴槽内のお湯がタンク方向に戻り、「追い焚き熱交換器」と呼ばれる加温装置によってタンク内のお湯の熱をもらい、再び熱くなって、浴槽に戻ります。

新たにお湯を追加するのとは異なり、湯量に変化がない点で、節水効果があるといえます。

ただ、タンク内のお湯のエネルギーを利用するので、そのお湯の温度が低い場合は、追い焚きできないこともあります。

エコキュートの追い焚きの仕組み図(TEPCO_EV_DAYS)

TEPCO「EV_DAYS」>追い焚きの仕組み」より画像を引用

エコキュートの追い焚きは、浴槽内のお湯と貯湯タンクのお湯が混ざらない

追いだきの際、「浴槽のお湯と、貯湯タンクの新しいお湯が混ざってしまわないか」と気になることもあるかと思いますが、直接触れない構造になっているため互いが混ざらず、タンクの新しいお湯が汚れる心配はありません。

浴槽内のお湯はタンク方向に戻り、追い焚き熱交換器を通して循環するとはいえ、タンクとは別の配管になっているため、衛生的です。

「追い焚き」すると湯量メモリが減るのは、タンク内の湯量は変わらないけど、設定温度にできるお湯の量としては減るから

追い焚きをすると、モニターに表示される使用可能な湯量が減ります。タンクのお湯を使っていないのに、一時的に残り湯の表示が減るのは、なぜなのでしょうか?

この、モニターに表示される湯量とは「適温で使えるお湯の量」を示します。ですので、追い焚きにタンク内のお湯の熱を使うと、タンク内のお湯の温度が下がり、そうするとお湯が冷え、給湯には使えなくなります。

だから、給湯できる「お湯の量」としては減ったことになり、モニターの湯量が減少します。実際のタンク内の水量には、変化は起きていません。

タンク内の高温のお湯で浴槽内の温度を上げる「高温差し湯(足し湯)」も、温め直しに効果的

温め直しというと、「追いだき」以外にも、「高温差し湯(足し湯)」という便利な機能があります。

高温足し湯(差し湯)とは、タンク内の高温のお湯をそのまま浴槽に足して、浴槽内のお湯の温度を上げる機能です。「約60°Cのお湯を20L加える」などのパターンが多いです。

水道代はかかりますが、電気代と比較して水道代の方が安いため、追い炊きより、高温差し湯(足し湯)のほうが省エネ、といわれています。

ただし、タンクのお湯が減り過ぎないようにする、という注意点もあります。

エコキュートの温め直し機能を知って、使い分けるのが節約のポイント

エコキュートの温め直し機能を知って、使い分けるのが節約のポイント

では、節約を考えながらエコキュートを使うとき、お湯の温め直しには、「追い焚き」と「高温差し湯(足し湯)」、どちらがお得なのでしょうか?

結論としては、どちらともいえない、という状況です。

電気代がかからないから「高温差し湯(足し湯)」がお得、という意見も見かけますが、実情としては、環境に左右される面があります。

無駄な電気代を防ぐ、という点では、「追い焚き」と「高温差し湯(足し湯)」の特徴を理解して、適切に使い分けることが、一番のポイントです。

また、他にも知っておくと便利な機能がありますので、順番にご紹介していきます。

追い焚きは、タンク内のお湯の温度が下がってしまったときに注意する

追い焚きの特徴から説明していきます。

追い焚きとは

先ほどのおさらいになりますが、追い焚きとは、お風呂の湯量は増やさず、追い焚き熱交換器により、タンク内のお湯の熱を利用し、温め直す機能のことです。

追い焚きのコスト

新たにお湯はを使わないので水道代はかかりません。エコキュートの動力のための電気代は発生します。

追い焚きの注意点

追い焚きで注意したいのは、この動力のための電気代より、追い焚きをし過ぎたときです。追い焚きをしすぎると、タンク内のお湯の温度が下がってしまいます。

そうすると、再び、タンク内のお湯の温度を上げようとして、お湯を沸かすことになり、電気代が安い深夜以外の沸き増しとなると、結果的に電気代が高くついてしまいます。

温度が上がらないときは設定温度とフィルターを確認する

追い焚きをしても、「ぬるいまま」「温かくならない」と感じることがあるかもしれません。エコキュートの設定温度や、循環アダプターのフィルターを確認してみましょう。

追い焚きの設定温度を確認してみる

まずは、追い焚きの設定温度を確認します。初めて「追い焚き」を使う場合など、その設定温度が低くなっていて、温まらないケースがあります。

このようなときは、適正な温度に設定してみましょう。「適温がわからない」という場合は、現在のお湯の温度に設定してみると、目安になりますよ。

次に、追い焚きの設定温度に問題がないようなら、エコキュートの温度感知の不具合が考えられます。

エコキュートの温度感知については、1.5°C前後は許容範囲といわれています。使用年数が長い場合は、経年劣化している可能性もあり、修理あるいは交換が必要です。

エコキュートの交換をご検討する際は、エコキュート交換の専門会社・エコキュート交換の窓口まで、どうぞお問い合わせください。

フィルターを確認してみる

循環アダプターのフィルターも確認してみましょう。

循環アダプターとは、浴槽内のお湯が、タンク方向に向かって吸い込まれていく部分です。

このフィルターが詰まってしまうと、追い焚きに必要な量のお湯が確保できず、追い焚きも不可能です。途中で止まってしまうケースもあります。

フィルターと配管は定期的に掃除する

フィルターと配管は定期的にお掃除しましょう。

使用頻度や汚れの具合によりますが、フィルターは週に1回、配管は半年に1回が目安です。

日々のちょっとしたお手入れが、エコキュートのトラブル回避につながりますよ。

エコキュートの追い焚きのまとめ

ここまでご紹介した、エコキュート「追い焚き」のまとめです。

  • 追い焚きは、湯量は変えず浴槽のお湯の温度を上げる
  • タンク内のお湯の温度が下がらないように注意
  • 設定温度を確認
  • 定期的にフィルターと配管を掃除する

高温差し湯(足し湯)は、タンクのお湯が減ってしまったときに注意する

次に、高温差し湯(足し湯)について説明します。60°Cなど高温のお湯を数十リットル追加する機能のことで、厳密な名称が定まっているわけではなく、メーカーにより「高温さし湯」「高温たし湯」などと呼ばれています。

※この記事では、TEPCO「EV_DAYS」>追い焚きの仕組み」を参考に「高温差し湯(足し湯)」という呼称を使用しています。

高温差し湯(足し湯)とは

こちらもおさらいとなりますが、高温差し湯とは、貯湯タンク内の60度〜80度の高温状態のお湯を浴槽に足し、浴槽のお湯の温度を上げる機能です。

高温差し湯(足し湯)のコスト

追い焚きとは異なり、水道代はかかりますが、電気代より水道代のほうが安いため、より省エネ・経済的、といわれています。

ただし、お湯が減り過ぎて、沸き増す場合に注意が必要です。電気代が安い時間帯以外に作動すると、電気代が高くつくことがあります。

高温差し湯(足し湯)の注意点

高温足し湯を使いすぎて、貯湯タンクのお湯がなくなってしまわないように注意が必要です。

風呂場以外にも、キッチンや洗面所でも、お湯が使えなくなってしまうからです!

貯湯タンクの湯切れが起きてから再びお湯を沸かすには、時間がかかります。一人分のシャワーの量で30分程度、浴槽を満たすぐらいの量だと数時間必要です。

また、安い設定ではない時間帯以外の電気代で沸かすことになり、電気代が割高になることも想定されます。

高温差し湯(足し湯)は、タンクの湯量をチェックしながら使うのがコツ

エコキュートで電気代が高くつくのは、沸き増しや沸き直しを繰り返すときです。

エコで経済的というエコキュートの利点を活かすためにも、高温差し湯(足し湯)をするときは、貯湯タンク内の残湯量を確認して使いましょう。

残湯量が少ない時には、高温差し湯(足し湯)ではなく、追い焚きでお湯を減らさないようにするほうが節約につながるケースもあります。

エコキュートの高温差し湯(足し湯)のまとめ

  • 高温差し湯は、貯湯タンクの高温のお湯を少量足す機能
  • 追い焚きより省エネといわれている
  • 残湯量を確認して使う
  • 残湯量が少ないときは、追い焚きのほうが節約できることも

お湯の量が足りないだけなら、足し湯機能を活用する

貯湯タンク内の高温のお湯と水を混ぜ、設定温度のお湯にして浴槽に送る「足し湯」という機能もあります。

単にお湯の量だけ増やしたいなら、便利な機能です。お湯の温度を上げたいときには、不向きです。お湯の使い過ぎに繋がります。

この「足し湯」は、セミオートでも可能です。

高温差し湯(足し湯)と足し湯の使い分け

使い分けとしては、浴槽内のお湯の温度を上げたいときは高温差し湯(足し湯)、温度は問題なくお湯だけ足りないときは足し湯、となります。

追い焚きを自動化したいなら、保温機能を活用する

「温かいお湯をキープしたい」「保温を自動化しておきたい」場合、保温機能が便利です。自動的に追い焚きを続け、浴槽内のお湯の温度を保ってくれます。

保温機能は、言い換えると、ほぼ「追い焚きの自動化」ですね。「自動追い焚き機能」と呼ばれることもあります。

手動(追い焚き)と自動(保温機能)の使い分け

手動で「追い焚き」するか、「保温機能」で自動化してしまうか。保温機能があれば、常に温かいお湯に入れますが、コストが気になりますね。

コストを一番かけない方法は、「家族の入浴の間隔がなるべく空かないようにして、必要なときに手動で追い焚きする」というスタイルです。

でも現実には、そううまくいくわけでもなく、家族のスタイルも日によってバラバラだったり、皆さんそれぞれに1日の過ごし方があるでしょう。

それに、特に寒い時期などは、前に入った人がいて温度が下がったまま湯船につかるより、温め直して、ゆっくり浸かりたいときもありますよね。

時間の間隔があまり空かないときは保温機能を活用、間隔が空くときは追い焚きにする、という方法もありますよ。

コスト・利便性・使い方

この3つバランスをとるのが、結果的には満足度が高く、無駄に光熱費をかけずに済む方法といえそうです。

エコキュートメーカー各社の「温め直し」や「お湯追加」の機能

エコキュートメーカー各社の「温め直し」や「お湯追加」の機能

エコキュートのお湯が「ぬるい」「いまいちだな」というときでも、大丈夫です!メーカー各社、「温め直し」や「お湯追加」の機能があるので、ご紹介します。

※対応機種は、メーカーそれぞれのWEBサイトでご確認ください。

三菱製エコキュートの「温め直し」や「お湯追加」機能

機能 内容
追いだき(マイルドモード) 一定のはやさで追いだき
追い焚き(急速モード) すばやくあたため直したいとき
高温さし湯 約2°C温度を上げる
たし湯 設定した温度のお湯を約20L追加

出典:機能情報>給湯スタイル

パナソニック製エコキュートの「温め直し」や「お湯追加」機能

機能 内容
追いだき(フルオート) 設定温度まで熱く/設定温度より2°C熱く
高温たし湯(フルオート) 約60°Cのお湯を約20L出す
たし湯(フルオート、セミオート) 設定した温度のお湯を約20L追加
高温さし湯(セミオート) 約80°Cまたは約60°Cのお湯を約25L出す

出典:基本的な機能>使用方法1

出典:取り扱い説明書(フルオート)

出典:取り扱い説明書(セミオート)

日立製エコキュートの「温め直し」や「お湯追加」機能

機能 内容
追いだき 設定温度まで熱く/設定温度より2°C熱く
高温さし湯 約60°Cのお湯を約20L出す
自動「たし湯」 設定水位までお湯を入れる
手動「たし湯」 ふろ温度のお湯を約20L入れる

出典:上手な使い方ガイド

出典:取扱説明書

コロナ製エコキュートの「温め直し」や「お湯追加」機能

機能 内容
追いだき おふろの湯量は変えずに温度をあげる
高温さし湯 約60°Cのお湯を約20L出す

出典:エコキュートワンポイントガイド

ダイキン製エコキュートの「温め直し」や「お湯追加」機能

機能 内容
自動たし湯(フルオート) 設定された湯量に自動でたし湯
追いだき(フルオート) お湯の量を変えずにおふろを温め直し
たし湯(フルオート、オート) 設定温度で約20L注湯
高温たし湯(フルオート、オート) 高温のお湯を約30L注湯

出典:上手な使い方

出典:その他のお風呂機能

東芝製エコキュートの「温め直し」や「お湯追加」機能

機能 内容
追いだき 設定温度まで湯温を上げる
高温たし湯 60°Cのお湯を約20Lたす
たし湯 設定温度のお湯を約20Lたす

出典:かんたん!使いかたガイド

エコキュート交換の窓口

追い焚きをしていて、「あれ?故障かもしれない」と思ったときは、下記の手順で確認します。

  1. 設定温度を確認する
  2. 浴室やキッチンの蛇口から、お湯や水が出るか確かめる
  3. 貯湯タンクの残湯量を確認する
  4. 循環アダプターやフィルターの汚れ・詰まりをチェックする

もし、これらに問題がなく、追い焚きに不具合があれば、「追い焚き機能」故障の可能性が高いです。

また、お風呂のスイッチが故障している場合も、追い焚きに不具合が出ます。お風呂以外の、キッチンなどのスイッチが反応するかどうか、確認してみましょう。

お風呂のスイッチだけ故障していることもあれば、エコキュート自体に故障が起きていることもあり、全ての蛇口でお湯がでないときなど、早めの対処が望ましいです。

なお、エコキュートのお湯が出ない時の対処法については、こちらの記事で解説しております。「「エコキュートのお湯がでない」まさか故障?何が起きたの?原因別の対処方法について」

エコキュートをご使用になって10年に近い場合、修理より交換のほうが、メリットが大きい場合があります。各種メーカーの人気機種や最新機種を、お得な価格でご用意しておりますので、どうぞ、エコキュート交換の窓口までご連絡ください。

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エコキュートの基礎知識一覧
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